塩谷哲トリオ(ブルーノート東京・2008/8/17・1st)

塩谷哲トリオ(Blue Note Tokyo、2008/8/17日1st)に行ってきました。

今回のブルーノート東京は日月火水。
いちばん来やすいと思われるこの日(日曜日)の1stは満席でした。
ブルーノートに着いたのは18:00(開演30分前)
整理番号は83、ピアノの列のいちばん後ろ、ボックス席のすぐ前で見ました。

●アーティスト:塩谷哲(pf)、井上陽介(b)、山木秀夫(d)

●ソングリスト
1.Do You Still Care?
2.Flying Shoes
3.Shadow of Light
4.いっそセレナーデ
5.Ladies in Mercedes
6.Heat of Mind
アンコール
7.Mingle Jingle

名古屋の1stでは確か6曲だと思ったのですが。
(Mingle Jingle がなかった)
名古屋では喋りすぎたのでしょうか。
この日も喋りすぎていたようですけど(笑)

ソルトさんは白いシャツに黒のベストで登場。

・Do You Still Care?

ピアノのソロから始まりました。
この曲っぽいフレーズが混じってきます。
やがてメロディに移り、ベースがピアノに反応します。

シンバルが鳴り出し、ベースがサビへ。
そこへピアノが入ってきます。
小さいけど激しい。

ピアノによる2回目のメロディは、やはり優しい音で始まりました。
ゆったりしています。
ベースの音が効いています。

サビから展開部にかけてソルトさん特有の音が満載です。
この日はジャズっぽい、大人の感じがしました。
それがだんだん熱くなって、そして静かになってベースのソロへ。

ベースはだんだん細かくなっていきます。
遊び好きな陽介さん、名古屋に比べると、少しおとなしめかな。

曲の最終パートに移って、ピアノの高音が響きます。
フェイドアウト・・・ピアノの音は小さく少なく、ベースのリフが際立ちます。

・Flying Shoes

この曲が聞こえてくると「ライブに来て本当によかったなあ」といつも思います。
ピアノが「パッパッパ、パッパパ」と鳴るとドラムが応えます。
そしてピアノのメロディへ。
いつもながら、鳥肌です。

この曲も今日はおとなしめかな?
サビも軽快に進みます。

私の好きポイント(サビが終わって次のパートに移るときの初めのピアノが入るところ)、今日はCD収録バージョンに似ていました。
やっぱりいいなあ~。
ライブではなかなかないんですよ。
CDに似てるバージョンは。

ここから展開。
ソルトさんは熱くなっています。
でもところどころ抑え気味かな?
でもやっぱり熱演。

ベースのソロは歌ってます。
絶え間ない低い音。
客席から拍手。

最終パートにもソルトさんの音やフレーズがいっぱいです。
じわじわと3人で盛り上がって、ドーンと終了。

・MC

・Shadow of Light

名古屋とは違い、ドラムのソロから入ります。
そこにピアノとベースが絡み、やがてピアノでメロディへ。
ドラムのリズムが響き、ベースが効果的です。

それにしても優しいピアノ。
早く細かく刻まれたドラムがあって、ピアノが再びメロディへ。
この曲の印象的なパート。

展開部はゆっくりと。
ソルトさんが顔をゆがめて強く高く弾く場面も。
でも音が多くないところもあり「弾かなくて表現している」ということも感じられます。

最終パートは高く上がりますが、抑えて次第にフェイドアウト。
ドラムがトントントン、ベースのリフ。

・いっそセレナーデ

ベースの完全ソロから始まります。
三味線っぽい要素も感じましたが私だけかも。

やがて「いっそセレナーデ」のメロディへ。
私はピアノの何気ないサポートにも耳が行ってしまいます。

今度はピアノで優しいメロディ。
この構成はやっぱり心に残ります。
山木さんのブラシも効果的。
ピアノが「セレナーデ~♪」と弾いた後、前に出てくるベースの「Do You Still Care?」のようなリフ。

ベースのソロも艶っぽく、続くピアノによるサビは微かな音です。

最終パートはまずピアノのみで。
そこにベースとドラムが加わります。
時間をかけて小さくなっていくピアノ。
フェイドアウト。

・MC

・Ladies in Mercedes

ピアノがメロディを弾き出します。
軽くリズムを刻むドラム。
2人で遊んでいたのでしょう。
ソルトさんから笑い声がもれます。

この曲では「くるくる回って」という表現が使われますが、この日はピアノが半分回って、ベースが半分回って、またピアノが半分回って、ベースが半分回って、という進行。
その最後にドラムが外してしまったのか、笑うメンバー。

展開は軽く、ラテンっぽいものも次第に感じられます。
盛り上がってドラムも歌っています。

やがて静かに優しくなって、ベースのソロへ。
ちょっと、よたってます(笑)
CD収録バージョンっぽいものも感じられ、のこぎり奏法?のようなものも。
超絶テクニックです。

そしてピアノとドラムのかけ合い。
そうそう、このかけ合いがこの曲の見せ場の一つでした!
名古屋であったかなあ?

初めは静かに応酬しあい、だんだん山木さんらしいプレイに魅了され、最後はまた静かに。
8回続きました。

最終パート、ベースのリフ、回るピアノ、3人が一層強くなって、劇的に終わりました。

客席から大拍手。
「ありがとうございました!」とソルトさん。

・Heat of Mind

トリオで聴くと、厚い、熱いですね、一層。
ピアノでの2回目のメロディでの装飾音も耳に残ります。

展開前のフレーズも展開部でもソルトさんの音が詰まってます。
じわじわ音が多くなって盛り上がって、左手のみでワンフレーズあって、3人プレイへ。
ドラムがせり出してきました。

最後はピアノが高音を引きまくっています。
そしてドーンと落ちて、ベースがボロン♪、ピアノがポロン♪と余韻を残して終了。

アンコール

・見に来られていた著名人(敬称略)
矢井田瞳
植村花菜

・MC
矢井田瞳さん、植村花菜さんが見に来られていると紹介がありました。

・Mingle Jingle

軽やかです。ドラムのリズムが心地いい。
ピアノ・ベース・ドラムで同じフレーズを素早く弾いて、「ババババババーン」と続きます。
これがこの曲の特徴的なところ。

ピアノによる展開、音が多くて盛り上がってきました。
そして「ババババババーン」で場面が変わります。

ドラムのソロ。
ピアノとベースは簡単なリフでサポートします。
山木さんのソロのとき特有の顔が見えます。
熱いです。

続いてベースのソロ。
スローで、またよたっている感じ?
シンバルでサポート。
ピアノもゆっくりとしたリフ。
ベースはやっぱり加速していき、陽介さんのからだが前後に揺れています。

「ババババババーン」に続き最終パート。
強く弾かれるメロディ、3人ともです。
ピアノとドラムが応酬しています。
そして急にドーンと落ちて終了。
拍手が鳴りやみませんでした。

(18:30開演、20:00終演)

 ◇ ◇ ◇

ブルーノート東京での初回のライブ、名古屋に比べてちょっとおとなしめだったかな?という印象でした。
3人も緊張していたのかも。
東京のお客さんも静かだなあと感じました。

でもトリオの音、コンビネーションはもちろん健在で、これからの変化が楽しみです。
名古屋とはもう違ってましたし。

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