塩谷哲トリオ ブルーノートツアー 2007(ブルーノート東京)

塩谷哲トリオ BLUENOTE TOUR 2007」のラスト、東京が終わって3日経つ。

頭の中で、いろんな曲がまだ鳴っている。

In A Driving Rain
Eartheory
Morning Bliss
Hard Cookie Dance
Ladies In Mercedes
So Danco Samba
  ・・・・・

「In A Driving Rain」のベースソロ~エンディングにかけてなど、今思い出しても熱くなる。かっこよすぎる。
「Eartheory」はあの独特なリフから離れて弾く場面が多くなったSALT。すごく引き込まれた。
「Morning Bliss」の澄んだ音。でもSALTの曲らしく盛り上がる展開。最後の1音まで優しいSALT。
「Hard Cookie Dance」での超絶陽介さん、続くSALTのソロ~山木さんのプレイ~エンディング。かっこいい。
「Ladies In Mercedes」でのSALTと山木さんの応酬。いーっろんなパターンがあった。楽しかったー。
「So Danco Samba」は原曲バージョンからアレンジバージョンへ変わるときのワクワク。名古屋2ndからこうなったんだ。

この、「頭の中で鳴ってる」というのは、最高に恵まれた状態。
東京最終日の2ndの演奏は、私の中で間違いなくベスト3に入る。

なんて言えばいいんだろう。
SALTは「何も構えることなく、自然に、自由に弾いている」と言う。
きっとそれは山木さんも陽介さんも同じ。
最終ステージでの2人のはじけよう、暴れよう、自由さ。
それに絡むSALTのピアノ。応えるピアノ。刺激を受けてるピアノ。
それがピアノソロになって跳ね返ってくる。
待ち構えて迎え撃つ2人。この2人が笑顔で楽しそうなんだ。
陽介さんはちょっとお茶目だし。

「波状効果」と言えばいいのか。
波は客席まで押し寄せてきて、また3人に返っていく。
その波の一部になることができて、本当によかった。
ありがとう。

東京の終演後、サイン会で話したことをまとめておく。

なお今回もブルーノートのスタッフの女性ソムリエさんが
「塩谷さんは本当にファンの方を大切にしてますね~」
と話していた。
サイン会をする日本人アーティストは珍しいようだ。
「○○○さんもしませんよー」らしい。(笑)
外国人アーティストは時々するそうだ。

SALTは出演者が多いときや会場の関係の場合を除いて、いつもサイン会をしてくれる。
時間がないときも握手会をしてくれる。(今年2月の東京でのチャリティ・コンサート)

なんか「SALTと今日は何を話そう」と思ってしまっている私だが、これってあらためて考えるとすごいことで、SALTさんのその気持ちには心から感謝している。
ライブをやめられない理由の大きな1つでもある。
列に並んでいると「緊張してきた!どうしよう!」とか、「結局何も喋れなかった・・・」とか聞こえてきて、
「そうか、そうやなあ」とハッとする自分に気づく。
いや、私も最初はそうだったから!(笑)

さて、1日目(6/2)は、また言ってしまったと思いながらも「アーセオリー」という曲の話。

私「アーセオリー、聴けば聴くほど面白くなってきました」
SALT「そうですか?!(陽介さん、山木さんに)アーセオリーという曲が面白いって(笑)」
私「あの曲はSALTさんしか書けないし弾けない曲ですよ」
SALT「そうかもしれないね」
私「絶対そうですよ」
SALT「シンプルなフレーズの繰り返しなんだけどね」(←MCでも言っていた)
私「えー、ホントにシンプルなんですか?」
SALT「ん・・・、いや、ホントは難しいんだけどね(笑)」
隣から陽介さん「難しいよーっ!初回のステージなんて全然できなくて、できなさすぎて笑っちゃったもん(笑)」
SALT「そうだったね(笑)」
私「そうなんですか?」
陽介「そうだよ。笑ったもん。」

私「なんであの曲がタイトル曲なんですか?」
SALT「ホントに自然に余計なこと考えずに肩の力が抜けてアーセオリーな感じで弾けてるんだ」

最後のSALTの言葉はハッキリとは覚えてないが、こんな風なことを話してもらった。

左手のリフのリズムはCDバージョンから規則性があるようで、でも崩れていそう。
その土台の上で右手は縦横無尽に鍵盤を行き来する。
これがライブになると左手のリズムも熱くなってたびたび崩れ、右手からもいろんなメロディが生まれ、移動距離も鍵盤を叩く強さも増し、右手でもリフを同時に弾いたと思ったらまた離れ、また同時に、・・・と本当に見とれてしまう演奏だった。

この状態を「アーセオリー」と言えばいいのかな。

でも、初回の笑っちゃった陽介さんには気づかなかったなあ。
こちらも「アーセオリー」を初めて生で聴いて、圧倒されてたもんな・・・。

(追記)

間が空いてしまった。
書いとかないと忘れてしまう!
いや、忘れないけど、感動が薄まる、いや薄まらないけど、なんか冷静になってしまうような。

最近の私は「アーセオリー」でまた「Ladies In Mercedes」でノってる状態。
どの曲を聞いてもライブの映像が頭の中で蘇る。

昨夜の小曽根さんのFMラジオで「あこがれのリオデジャネイロ」がかかった。
もう9年前になるのか。
最近はピアノのみで聴くことが多いこの曲。
CDではこうだったんだな、と懐かしむ。

小曽根さんはこの曲を聴いてSALTの作曲能力に驚いたらしい。
私にとってはその前の「SALT III」。
ピアノ=Joe Sample だった私は、「こういう曲作って弾く日本人もいるのか!!!」と衝撃を受けた。
それから半年間、寝ても覚めても「SALT III」を聴いていた。
ホントに、まるで憑かれたように聴いてたもんな。
この話は長くなるし、別のところでも書いたかもしれないので、おいといて。。

塩谷哲トリオ ブルーノート TOUR 2007」 in 東京の終演後、サイン会で話したことをまとめてたんだった。

東京2日目の2ndから、曲順が変わった。
それまでは「Ladies In Mercedes」で始まっていたのだが。
楽屋からステージに出てきて、ピアノにスポットが当たりソロから始まる。
スローな感じ、心地よい。

心地よいけど、結構長いよ。
心地よいけど、「Ladies In Mercedes」につながるの?
と、どうなるの?と思っていたら
「Morning Bliss」のイントロ!

あらっ!

変わったよ!

明日で終わるというのに今日から変わる?!

私はてっきりこう思った。
ソロを気持ちよく、降りてきたとおりに弾いてたらスローになってしまって「Ladies In Mercedes」につながらなくなって、急遽「Morning Bliss」に変えたのかな?
この人たちならやりかねない。

これは本人に確認しなければなりません。
サイン会で直撃!というか「曲順変わりましたね」と聞いてみた。

SALT「なんか2ndの曲順がしっくりこなくてねー、変えてみたんだ。びっくりした?」
私「びっくりしましたよ~」
SALT「びっくりした?やったー!」

ということだった。
私の勘ぐりすぎ。。

たしかに「Morning Bliss」から入る方が聴きやすいかな。
CDでも1曲目だからかな。
ま、どの曲も好きなので、どれから来てもいいと言えばいいんだけどね。。

びっくりさせられてしまった。

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