「SALT plays Classic vol.1 パリジャン(前世)の証明」(岡山・ルネスホール・2015/6/10)

「SALT plays Classic vol.1 パリジャン(前世)の証明」(岡山・ルネスホール・2015/6/10・19:01~20:54)

出演:塩谷哲(pf)
(第2部の冒頭に若林昭吾、河原祥子)

150610programプログラム
【第1部】パリで活躍した大作曲家のピアノ曲
ラヴェル:
優雅で感傷的なワルツ より
 1.Modere(中庸な速さで)
 2.Assez Lent(十分ゆるやかに)
 3.Modere(中庸な速さで)
 4.Assez Anime(十分に生き生きと)
 6.Assez Vif(十分活発に)
 7.Monis Vif(活発さを感じて)

フォーレ:
夜想曲第1番 変ホ短調
夜想曲第2番 ロ長調
夜想曲第3番 変イ長調

【第2部】前世パリジャンのオリジナル曲
1.la pluie
2.Join the Angels
3.Enharmonie
4.Bud Powell / Chick Corea
5.Pray
6.Life With You

アンコール
7.月の光 / Claude Achille Debussy

150610flyer岡山市にあるルネスホールは大正11年に日本銀行岡山支店として建設されたそうです。
ここに中の様子の写真があります。
ドラマに出てきそうな空間。音もとてもよかったです。

入ると1階部分に家具調の椅子が敷き詰められていました。(縦の通路2本を形成しつつ)
この日は指定席ではなく入場順の自由席。
「チケットは完売しておりますので、前から詰めてご着席くださいますよう・・・・・」
たびたび流れるアナウンス。
岡山県文化連盟設立10周年記念イベントとして開催されていて(後述)、ソルトさんを知らずに来た人も一定数いらっしゃいました。(年齢層高め。あ、小学生の女の子、男の子もいた)
そうか、そういうことか・・・。

私にとっては(多分)4度目の「パリジャンの証明」。
クラシックへの造詣がまるでなく、ただただ「ソルトさんの根底に流れているパリジャンのルーツはこれなのか。なんかわかるなあ」という想いだけで聴いています。

150610ticket回を重ねるごとにだんだん自信を感じる、だんだん安心して聴ける?ように思うのですが、気のせいかなあ?
この日もMCで「家ではもっとちゃんと弾けるんですよ!聴きに来てください!」発言があり、サイン会でも「自分ではまだまだですよ。これ、いつまで続くんだろうね。きっとずっとこうなのだろうね」と。

「演奏が変わってきてますよね?」の問いには「うん、変わってきてるのは変わってきてると思う」。
何がどう変わってきてるのか詳しく書けなくて申し訳ありません。

「オリジナル曲だったらソルトさんはこの流れの次はきっとこう弾きたいんじゃないだろうか。でもクラシックは楽譜通りだから・・・」と、この日は何度か感じました。
私が「ソルトクラシック」にようやく慣れてきただけなのか、はたまたクラシックの演奏にソルトさんらしさが出てきたのか、果たしてそれはいいことなのだろうか。
素人の聴き手も成長していかねばなりません。

第1部のクラシックパートはMCなしで進行。ラヴェルが終わってステージを上手から下りて奥のドアから一旦退場。
またすぐに登場し、フォーレを。
うまいなあ。この曲が好きだということが伝わってきます。
第2番の音も本当にきれいで、終わったら拍手が起こりました。ここで来たのは初めてではないかな。

19:30に第1部終了。15分の休憩。

第2部になると、まずフリーアナウンサーの河原祥子さんが登場してMC。(お名前が間違ってたら申し訳ありません。教えてください)
続いて岡山県文化連盟の若林昭吾会長も。
このことで連盟設立10周年記念イベントなのだということを強く意識しました。

岡山県文化連盟の説明、活動内容、ステージに飾られている大きな花も連盟会員によるもの、小中学校でコミュニケーションに関する講座も行っている、等を2人で説明。
そしてようやくソルトさんが呼ばれました。こういう進行も珍しい。どうなるのでしょう、第2部は。

3人でのお話
○Eテレ「リズムでピアノ」再放送始まる
○第1部でラヴェルやフォーレを好きなことが伝わってきた
○譜面を見ると素晴らしいんですよ。でもその通りに弾けないんです(笑)

○岡山には年に一度は来ています。最近では松本和将さんとのデュオで。
○前世がパリジャン。デラルスでパリに行ったときに「昔ここにいたんだ」と思った。
○家ではもっとうまいんですよ!

○(音楽とは?文化とは?の問いに答えて)ステージでスポットを浴びて弾くだけがピアノではない。
 デラルスでいろいろな国に行って、コンサートのチケットは高いので貧しい人は来られなかった。
 でも、町を歩いていたらそこらじゅうで何かを叩いたりして音楽を楽しんでいた。町に音楽が染み込んでいた。それが文化だと思う。

○AGA-SHIOでコンゴに行ったとき、日本人を初めて見たという人が多かった。それでも音楽で伝えることができた。
○なんか、どんどん喋ってますね。

そうなのです。2部はずっとこれでいくのか?とさえ思いました。

若林さんと河原さんが退場され、演奏開始。

第1部で影響を受けたラヴェルやフォーレを聴いた後を受けての、その残り香を感じつつの第2部のオリジナル。
私はこれが好きです。なるほどなあ、そうだよなあ、と思いながら。
どの曲についても、メロディの美しさとパリっぽくしてくれる左手の音の流れを再認識。

MC
○僕はハーモニー人間なんです。「リズムでピアノ」という番組をやっていますが(笑)。リズムもメロディーも音楽の三大要素でもちろん大事だけれど、ハーモニーはそのときの気持ちによって変わるんです。
(メロディーとハーモニーの組み合わせを数パターン弾く)
ほら、ハーモニーに持っていかれるでしょ。
これ、「コンビネーションオブディミニッシュスケール」って言うんですけど、ジャズ講座みたいになってしまいますが。

○ハーモニーの面白さを曲にしたくて書いたのが「Enharmonie」です。(実際に弾いてみる)これだけのシンプルなメロディーなんですが、ハーモニーが移り変わっていって、何回弾いても自分で「お~」「は~」と感じてしまいます。

筆者の私事で恐縮ですが、私もメロディー以上にハーモニー(伴奏)が気になる人間です。ストリングスアレンジやコーラスワークが美しい曲はたまりません!最近、FMで懐かしい曲に触れることが多く、若いときに惹かれた曲にもハーモニーがきれいなものが多かったのだなあと改めて発見している日々です。

「SALT plays Classic」で聴く「Enharmonie」は、格別。ずっと漂うパリの雰囲気。クラシックから解き放たれた?ソルトさんのハーモニー。
パリジャンの塩谷哲がこの曲を弾かせているのですね。

「張り詰める曲が続いたので何か違うのを弾きたい」と、プログラムから外れる?コーナー。
この日は「Bud Powell」でした。
緊張と緩和、パリの後の軽快さ。効きます。
右手から繰り出されるメロディーは跳ねています。それを支える左手のシンプルな低音。このバランス、組み合わせが好きです。
シンプルさはベースのようなボンボンボンボン♪のみに行き着き、右手は自由に遊んでいます。楽しいな~。
ライブの音源が欲しい!

MC
○いいですね~。こういう気持ちでクラシックも弾けたらいいのに(笑)。(弾いてるときは)何も考えてないからね。もう全部自分の中に入ってるから。
ということは、クラシックは入ってないのか!?僕は本当にパリジャンなのか!?(笑)

○49歳になってもこういう緊張する場があって、幸せだなあと思います。付き合わされるみなさんはたまらないでしょうけど(笑)。

「Pray」はいつにも増してドラマチックに感じました。MCで「ホールが持ってるものに影響を受けた」と。

「Life With You」は「SALT plays Classic」ではアンコールで演奏されるときもあったのですが、この日はプログラムに載りました。
そういえばこの曲もパリの匂いがします。
「ファーストアルバムの曲で、思い入れがあります」とMC。

この曲を聴くと安心します。同時に、私のメモに「2度目のメロディーの出だしにドキッとする」と書いてあります。何だったのでしょう?覚えていません。すみません。

アンコールはいつものようにドビュッシーの「月の光」。しっとりと落ち着ける曲でした。

ダブルアンコールを求める拍手に再登場したソルトさんでしたが、客席に頭を下げてのお礼をして退場。終演となりました。

第2部は冒頭に3人でのやりとりがあったせいか、1~2曲少ない構成でした。
5か月ぶりだった「SALT plays Classic」、前世パリジャン塩谷哲を再び感じさせてもらいました。
次回は9月です。

※サイン会で「現れたな!」と言ってもらいました笑

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