塩谷哲 with SUPER SALT BAND(ブルーノート東京・2012/4/13・1st)

「塩谷哲 with SUPER SALT BAND」
日時:2012年4月13日(金) 1st 19:00~20:18
会場:ブルーノート東京
出演:塩谷哲、田中義人、松原秀樹、山木秀夫、大儀見元

【演奏曲目】

1.Shufflin’ City
2.Are We Smokin’ Yet?
MC
3.Home-bound Train
4.Forest
MC
5.In Search Of You
MC
6.あこがれのリオデジャネイロ
アンコール
MC
7.Side By Side(We Go)
MC
8.She Knocks Me Out

【感想】

※全体的な感想はこちらです。
※MC内容はとりあえず省略しています。申し訳ありません。

1.Shufflin’ City

「SUPER SALT BAND」1曲目はこれでした!
「AGA-SHIO」で聞き馴染んだ曲。でも今回はバンドです。

松原さんのベースが響きます。
そこにピアノのメロディ。う~ん、いい曲だ~。
義人さんのギターの見せ場。またピアノのメロディ。
原曲と同じ構成です。
ピアノが♪ピロロロピロロロ~と鳴ってから展開していきます。

ソルトさんはのっけから弾きまくってる感じ。
イスからジャンプしてます。
義人さんから「イエーイ」というかけ声。

ふと気づくとベースのリフに気づくのですよね。
心地よいその支えに乗って、攻めてくるピアノ。

ギターのソロ。
このバンド、ギターも重要な役割を果たします。(みんな重要なのですが)
という意味で、義人さんへの期待度は大。
この曲でのソロは、ちょっと短かったかな?
曲の構成上、それくらいだったのかな?

再びピアノのメロディに戻り、ギターへ。
合間に聞こえるベースがいい。
最後に♪ピロロロピロロロ~と鳴って突然エンド。

2.Are We Smokin’ Yet?

またいきなりかっこいいイントロ!
「SUPER SALT BAND」だなあ~。
ちょっとしたブレスがあるのが、また憎い!

この曲もメロディがいいです。
短い中に盛り上がる部分があって。

ギターがメロディに出てきます。
よく聞くとピアノとハモってるんですよね。
私はそのハモりが好きです。
ギターは随分難しいんじゃないかなあ?

ピアノのソロ。シームレス。
メロディの一音一音がわりとはっきりしていたのと対照的。
ここでも、ふと気づくとベースのリフ。

次はギターのソロ。
弾いてます、暴れてます。ここは自由だもんね。
定位置から前に出てきて、ゆっくり左手に移動。
ギターを持ち上げたりしながら。
従来の「SALT BAND」になかった「若さ」?

ピアノのメロディに戻って盛り上がってかっこよくエンド!
と思ったら、間があって再びメロディ。
ダマされました。私としたことが。
もう一度盛り上がって、今度こそエンド。

MC

3.Home-bound Train

この曲をライブで演奏するのは、ほぼ初めてだそうです。
イントロが聞こえて「わ~~」と思いました。
いい曲です。好きな曲。

出だしのピアノがとても優しい。いいです。
元さんのマラカス。山木さんのドラム。
一気に変わる世界観。

キャッチーとまでは言わないけど、耳馴染みのいいメロディ。
歌ってるようなピアノ。
繰り返されます。音が厚くなりながら。

展開に入るところのピアノがたまらなく好きです。個人的に。
ライブで聴けて鳥肌です。
軽やかに続くピアノ。
なんか、さりげなさがあります。
その音に、なぜかウルッときました。
本当に好きなんです。

この曲でもギターのソロ。
原曲にはありません。こういうのが嬉しい。
さっきとは変わって、しっとり聴かせます。

そしてピアノがそれを引き取り、最後へと向かいます。
小さくなりながらリピートされるメロディ。
あー、終わるのが惜しい!
でも、かすかになって、エンド。

4.Forest

何が始まるのかな?というピアノ。
ゆったりした調べに、元さんのウインド・チャイムがとても効果的。
幻想の世界へ。
やがてこの曲のメロディに。
メロディの最初の優しい音にウルッと。

パーカッションが包むように絡んできて、もう一度メロディ。
すっかり森の中です。

ピアノによる展開。
元さんのところから「キュンキュン」と聞こえてきます。
鳥の鳴き声のよう。
何の楽器だろう?

静かに始まったピアノはいつの間にか力強く、大きく。
この表現力の幅広さ、奥行きがこの曲の真骨頂だと思います。
何度聴いても感じます。

また優しいメロディへ。
そして強くなって、優しくなって。
その世界に引き込まれずにはいられません。

ゆっくりフェイドアウトして、エンド。

MC

5.In Search Of You

これぞバンドの曲!やってくれるかなあと思ってたのです。
山木さんのドラムから始まり。かっこいい~!
そこにメンバーが加わってきて、ピアノはくすぶって、メロディに入ってはじけました。
そうそう、このメロディ。なんか懐かしい!

今度はギターでメロディ。
もう、ガンガンのバンドの音。
そこに乗ってギターが映えます。
メロディの流れも印象的なんですよね。
弾くところと弾かないところがはっきりしていて。

一旦抑え気味に、静かになって、再びギター。
ソルトさんの曲らしいメリハリ。
義人さんの笑顔でソルトさんにバトンタッチ。

ピアノによる展開はシームレスな音が続きます。
響く高音。首も振りまくり。
山木さんの方を見ながら弾き乱れています!
指の動きも半端じゃない。
こういうソルトさんを最近見ることはなかったなあ。

次にギターによる展開です。
こちらも音が続きます。さっきとは対照的。そして力強い。
強い、強い、強い、そして少しクールダウンしてからまた上昇。
ソルトさんの曲のパターンですね!
何度聴いても好きだ。悔しいけど(笑)。

そしてピアノで初めのメロディに戻って、一旦止まったリフがよみがえります。
ここらへん、すごく心地いい!

ギターのメロディに続く繰り返し。
でももうじき終わるんですよね。
そんな感じの盛り上がり方。
ちょっと合ってないところもあったような気がしたけど、盛り上がってるからいいです(笑)。

バンド全体で上り詰めて上り詰めて、早足のピアノで決まってエンド。
かっこよすぎ。

MC
・こんな曲やってましたねー。今じゃ書けない曲です。若いです。なんだこれ!という感じ。若いからエネルギーがあったんですねー。

6.あこがれのリオデジャネイロ

元さんのパーカッションのソロからスタート。
ゆっくりテンポをとって叩いたり、連打したり、そのコンビネーション。
場内は一気にラテンへ。
そしてこの曲のイントロの叩き~ピアノのメロディ。

そう!そうなんです!
「あこがれのリオデジャネイロ」は元々こういう曲。
ピアノソロなどで聴く機会が多く、すっかりその印象ですが、タイトル通りラテンの曲。
バンドで聴くのも懐かしい気がします。

ソルトさんと元さんのコラボには、いつ聴いてもわくわくさせられます。
ピアノの展開時も2人はアイコンタクト。
ソルト節も満載。小曽根さんとのデュエット時のような広がりも感じられました。

ギターのソロもありました。
メロウというか何というか、バンドの中で音がこなれてきて溶け込んでいるような。

ピアノのメロディに戻って、軽く弾いてます。
このまま終わっちゃうの?終わっちゃった。
と思ったら、パーカッションのソロがリスタート。
山木さんのドラムが反応して支えます。

この両巨匠の共演。
どうなるのだろうとライブ前から楽しみでした。
元さんのリズムに山木さんの絶え間ないドラム。
決してお互いに邪魔はしてないけど、抜群の存在感。
息を飲んで聴いていました。

気がつけばピアノも徐々にヒートアップ。
ラテンしています。
高い音。強い音。
ひとたびのクールダウンの後に、急激にアップしてからエンド。
この演奏に引き込まれない人はいないでしょう。

アンコール
MC

7.Side By Side(We Go)

これもいいメロディです。
バンドで、ライブで聴けて本当に嬉しい!
優しい音にゾクゾクッときます。
原曲からの進化を感じます。

ちょっと粘ってるピアノ。
メロディも崩し気味なところもあり。

軽~く進んでこのまま終わるのかと思いきや、元さんが歌い出しました。
2005年の「Saltish Night」に大儀見さんが登場したときに初めて披露された、この曲のスペイン語歌詞バージョン。
その後2人でのライブや昨年のソルトクゲンのライブでも歌声が聞かれました。
この「SUPER SALT BAND」でのライブでも。

シェーカーを振りながら、なんとも甘い声。
激しいパーカッションからは想像できません。
「Side By Side(We Go)」に新しい一面を加えてくれました。
スペイン語の歌詞はわかりませんが、サラッとしたボサノバチックな雰囲気はすごくいいです。

サポートするピアノは控えめに。
1コーラス分で、おしゃれな感じで終了。

MC
8.She Knocks Me Out

この曲は懐かしい!これをやってくれるとは!
ピアノのリフから始まります。
ギターの見せ場も音が利いています。

こうして考えてみると、ソルトさんのバンドの曲には印象的なリフが多いです。
シンプルな繰り返しの上に乗って縦横無尽なピアノ。
リズムが回っている曲が好きだというソルトさんの原点がここにもあるのかもしれません。
私もそういう曲が好みです。

リフに乗って出て行くメロディは最初は抑えめに。
そこにまたギターのフレーズ。
盛り上げるなあ~、ギター。

もう一度ピアノのメロディに戻った後に、ギターソロ。
熱くて聴かせます。
続いてピアノのソロへ。

ちょっと崩れ気味。不協和音と言っていいのでしょうか。
遊んでるのかな?
山木さんと合わせてシンクロ。
大儀見さんとアイコンタクト。
メンバー全員楽しそう!

最後に向けてメロディに戻ります。
パーカッションはだんだんブレスが入ってきました。
次第に次第にフェイドアウトしていき、エンド。
最初のステージが終わりました。

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