SALTISH NIGHT in OSAKA(フェスティバルホール)

「SALTISH NIGHT in OSAKA」(大阪・フェスティバルホール、2008/6/28土18:30開演)に行ってきました。

「SALTISH NIGHT」とは塩谷哲プロデュースの恒例イベントで、東京で毎年クリスマスの時期に行われています。
1997年から始まり去年で11回目を数えました。

ソルトさんがそのとき気になるボーカリスト、アーティストを迎えてピアノとコラボする、という企画。
その人の個性を際立たせつつピアノにも塩谷哲が存在する、というソルトさんだからこそできる、腕の見せどころのイベントです。

大阪でこどもの日の時期に行われる「Cross Your Fingers」は佐藤竹善氏がプロデュースする同様の企画です。
今年12回目が行われました。
こちらにもソルトさんは初回から参加しています。
東京の「SALTISH NIGHT」にも佐藤竹善氏は初回から参加。

今回の「SALTISH NIGHT in OSAKA」は大阪・朝日放送の新社屋移転を記念して、塩谷哲プロデュースの「SALTISH NIGHT」を大阪でも開催しようというものです。
1999年の夏に同様のイベントが「Saltish Live」として大阪・IMPホールで開かれたことがあります。
ソルトファンになって間もない私は見に行きました。
そのとき初めて「玲葉奈」を知りました。
デビューしたてなのに、存在感ありました。

「Saltish Live」が毎年恒例になることを期待しましたが、ならず。
今回はどうかな?
いずれにせよソルトさんが力を入れているライブが大阪で見られるのは嬉しい限りです。

長くなりました。

出演者:塩谷哲、Orange Pekoe、Skoop On Somebody、bird、矢井田瞳、上妻宏光、福原美穂

最初、朝日放送の小縣アナウンサーが登場。
ひょっとしてこの人がMCとして進行?ということはなく、前説でした。

●ソングリスト

1.Hurry! Hurry / 塩谷哲
2.ひまわり / 福原美穂、塩谷哲
3.Englishman in New York / 福原美穂、塩谷哲
4.太陽のかけら / Orange Pekoe
5.ホットミルク / Orange Pekoe、塩谷哲
6.Heal the World / Orange Pekoe、Skoop on Somebody、塩谷哲
7.Eternal Landscape / Skoop on Somebody
8.祈り / Skoop on Somebody
9.Everlasting Love / Skoop on Somebody、上妻宏光、塩谷哲
10.津軽じょんがら節 / 上妻宏光、塩谷哲
11.田原坂 / 上妻宏光、塩谷哲
12.Batucada / bird、上妻宏光、塩谷哲
13.夏の終わりのハーモニー / bird、塩谷哲
14.Souls / bird、塩谷哲
15.御堂筋PLANET / 矢井田瞳、藤本一馬(Orange Pekoe)、塩谷哲
16.ファイト / 矢井田瞳、塩谷哲
17.My Sweet Darlin’ / 矢井田瞳、塩谷哲
18.ハネユメ / 矢井田瞳、塩谷哲
(アンコール)
19.Forest / 塩谷哲

プロデュースイベントとは言えど、ソルトさんのソロの演奏も楽しみの一つ。
この日はなんと「Hurry!Hurry!」で始まりました。
珍しい!私はソロでは初めて!

これはアルバム「SALT III」に収録されていて、バンド仕立ての曲です。
ピアノだけでどう表現するのか、とても興味深く、ちょっとハラハラしながら聴きました。

右手でメロディ、左手でバンドのパートを。
バンドではギター、ベース、ドラム、パーカッションなどですが、左手はいろいろな楽器のパートを融合しながら、ソロでのこの曲特有の世界を作っていきました。
バンドで聴いているような気分。
いつもCDで聴いてるからかな?
いや、そのせいだけではないです。

左右同じメロディを弾いて強調したり、右手を細かく刻んだり、ソルトさんもこの曲との付き合いが長いので(笑)自由に弾いているという感じ。
ラテン調になって遊んでみたり、メロディがスローで静かになったり、ソロであるがゆえにできるのですね。

ソルトさんの表現力の進歩はここまでいったか~、と思いました。
これならもう、過去作ったどんな曲でもソロでできますよ!

ここまででもう来た甲斐がありました(笑)

福原美穂さんとは先週の宮崎でのイベントでも共演したそうで、ソウル系のシンガーでした。
特に「Englishman in New York」
ソルトさんはこの曲をアルバムにも収録しているし、ライブでもよく弾く曲なので安心感があり、彼らしい音・メロディが相まって、心地よかったです。
美穂さんのうまい歌も映えてました。

Orange PekoeもSkoop On Somebodyも上妻さんもソルトさんとは何度も共演しているので、息もピッタリ。
birdやヤイコのバックバンドを務めたこともあり、こちらもピッタリ。

ただ、MCが若干酩酊(めいてい)状態になりがちなソルトさん、そのことをSOSから激しく突っ込まれていました(笑)
「絡んだら、あかんあかん」
「目、合わせたら、あかんあかん」
「ソルトさんはこの線から出たら、あかんあかん」
のようなことを。

ちょっと涙目っぽくなってかわいそうでしたが、「祈り」が終わった後のMCでソルトさん、
「このホール全員の魂を吸い取って・・・」
と発言。
それだけ感動的だったと言いたかった意図はわかりますが、「魂を吸い取って」は・・・(笑)
「ソルトさんって音楽は正確だけど言葉は正確じゃないね(笑)」
と言われてしまいました。

その音楽の方は引きすぎず出すぎずで、いつものように見事なコラボ。
歌詞のちょっとした合間に顔を出すソルトさんの音、間奏になって一気に盛り上げたり、上妻さんの三味線との共演ではオーケストラ的なアレンジを弾いたりと、自由に表現してました。

そしてアンコールでは「Forest」
この曲はいつ聴いてもグッときます。
森、自然・・・優しさと力強さがともにある曲だと感じさせます。
その両者が大きなうねりの中で表されていて、そのシーン一つ一つに小さな音・大きな音・弱い音・強い音・いろんなピアノが詰まっている、そんな気がしました。
もちろんそれぞれに演奏者の気持ちが込められています。

ちょっと誉めすぎ?(笑)でオーバーかもしれませんが、「Forest」をライブで何度か聴いてきて、そういう理解ができるようになりました。
あくまでも個人的感想です。

このようにソルトさんのいろんな側面を見ることができました。

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